シリアに「空気を読む」習慣はありますか?
シリアでも人々は空気を読みます。しかし、その空気を分かりたい時は分かるし、分かりたくない時は読めなかったふりをします。日本人はもし相手が怒っていると気づいたらどうしますか? 事を荒立てないようにその人をなだめますか? シリアでは1人が怒っていたら周りも一緒に怒り出して喧嘩になります。ブラジルでは普通そんなに喧嘩は起こりませんね。
読まないブラジル人
ブラジルではしっかりと説明しなければいけないです。概してブラジル人たちは読まないと思います。私(モハマド)は教師なので、いつも授業の宣伝をします。サイトに授業の方法や月謝を記しています。
ところが、ブラジル人はワッツアップのメッセージなどで、記したことを質問してきます。私は説明書を添付してさらに説明するのですが、「それでいくらですか? 時間は?」とまた返事が来ます。ブラジルでは読もうとしない人が多いように感じます。
私が「添付の説明を読んで下さい」というと、ネットの掲示板で文句を言い始めます。そこには、「この学校の先生とコミュニケーションするのは難しい」と書かれます。ブラジルには読まない人、読んでもすぐに忘れる人が多いと感じます。ブラジル人に対してはものすごくはっきりと明確に、「分かりましたか?」と何度も確認しなければなりません。
公共交通機関で高齢者無料の必要がないシリア
昨年、サンパウロはバスとメトロが全て65歳以上から無料に変更されたことで反発する市民がいました(以前は一部60歳から無料だった)。シリアにメトロはありません。バスは高齢者でも皆運賃を払わなければなりません。
シリアは皆運賃を払う必要がありますが、その前に住民が助け合います。レバノンにもシリアにも住んだことがありますが、どちらも腕を上げれば誰かが同乗させてくれる可能性が高いです。
レバノンではバス自体があまりなく、基本的に自家用車でしか移動しません。タクシーはありますが、腕を上げて誰かの車に同乗させてもらうのが習慣になっている感があります。
いずれにしても、シリアでもしあなたの状態が悪そうだったら、必ず誰かが同乗させてくれます。それをアラブでは「アナフエ」といい、他人を助けるために努力をすることを意味します。私もレバノンで同じ事をしていました。
シリアでは公共のインフラ整備が不十分です。その分、人々が助け合わなければなりません。だから、もし自分が車を運転していて困っている人を見かけたら、自分がその人を連れていくのです。それができるのは、シリアではブラジルと比べて泥棒がいないからです。
「あなたはどこに行くの?」と尋ねて一緒にどこかへ行くのは普通です。
ブラジル人によく聞かれる質問
女性の事です。「アラブでは4人と結婚できるのですか?」と。ブラジル人は4人と結婚できるのをあまり好ましいとは思っていません。禁じられるべきだと思っています。結婚については宗教や文化の影響であると答えます。
ブラジル人はアラブ人の服装を変わっていると思っていますが、ブラジル人の服装は西洋文化の影響を受けています。また、ブラジル人女性は強く、自分が前に出ますが、アラブの男性はそれを好ましいと思いません。ただ、外では男性が前に立ちますが、シリアの家では女性がコントロールしています。(つづく)