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《ブラジル》6日から緊急支援金支払いスタート=昨年より額も対象者も縮小

 コロナウイルスに伴う今年度の緊急支援金の支払いが6日からはじまった。6日付現地サイトが報じている。
 この緊急支援金は昨年、連邦政府が行い、国民に好評だった緊急支援金の2021年度版だ。昨年の場合は、4月から600レアルずつが計6回、9月からは300レアルずつ計3回が支払われた。母子家庭などで家計を支える女性には倍額が支払われていた。
 今年も支払いを担当するのは連邦貯蓄銀行(CAIXA)で、支払いはCAIXAの携帯アプリ「カイシャ・テン」に登録されたポウパンサ(貯蓄預金)の電子口座を通して行われる。
 新しい支援金の支払い日は、支給者の誕生月によって決まっている。6日は1月生まれの人が対象で、9日が2月、11日が3月、13日が4月、15日が5月、18日が6月、20日が7月、22日が8月、25日が9月、27日が10月、29日が11月、30日が12月生まれの人への支払いとなる。
 ボルサ・ファミリア受給者への支払いは登録番号の末尾に従い、16日から30日に行われる。
 この口座からの現金の引き落としや他の口座への振り替えは、5月4日になるまでできない。現金での引き落としなども、誕生月によって開始日が決まっており、12月生まれの人は6月4日まで引き落とせない。

 ただ、現金での引き落としはできなくても、この口座をカード代わりに使用し、店頭やネットなどでの買い物や、電気代などの支払いを行うことはできる。
 今年の支給額や支給対象者は昨年より少なく、多くの国民の不満材料となっている。昨年は当初が600レアル、9月からの追加分でも300レアルが支給されたが、今年の場合は18歳以上で1人暮らしの人は150レアル、18歳以上で世帯を持っている人には250レアル、母子家庭などで家計を支える女性(この場合は18歳未満でも可)は375レアルとなっている。支援金を受け取れるのは各家庭1人のみで、支援金は計4回支払われる。
 支払い対象になるのは、昨年中にカダストロ・ウニコなどに登録し、受給資格を認められていた人だけで、新規受給者は受け付けない。受給資格があるのは、家族ひとりあたりの月収が最低給与の半額(550レアル)以下で、家族全員の収入を合わせても3最賃以下の人たちのみ。昨年の内に受給資格をキャンセルされた人は対象外となる。
 そのため、昨年は6800万人に及んでいた受給者が、今年は4560万人ほどに減る見込みだ。