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こどものその=特製パエリア販売300食=フリーメイソンも協力

こどものそのパエリアイベントの様子。小田会長と谷口さん、フリーメイソンメンバー

こどものそのパエリアイベントの様子。小田会長と谷口さん、フリーメイソンメンバー

 「この災禍の中、多方面で皆さんに支えていただいて本当にありがたい。購入した方々、ボランティアの方々、全てに感謝しています」―社会福祉法人『こどものその』の小田セルジオ会長(63歳・三世)はそう笑顔で語った。3月7日に同団体年明け初のイベント「持ち帰り・デリバリーパエリア祭り」を行い、特製パエリアが300個販売され、大盛況に終わった。
 同イベントは前日の仕込みで約25人、当日の販売に約35人のボランティアが集まった。直径100センチ以上の大型パエリアパン3回分が調理される大掛かりな販売イベントとなった。
 小田会長は「仕込みは前日から。当日も朝7時から団結して行いました。『少しでも多く販売できれば…』と考えていましたが、まさか300食も売れるとは思わなかったので本当に嬉しい。今年はこれ以外にも販売イベントを行い少しでも収入を増やしたいです」と満足げに語る。
 同イベントには同団体の小田会長の前に会長職を務めていた谷口ジョゼ和歌山県人会会長もボランティアとして参加していた。
 谷口さんは、「このパエリアは、私が会長時の7年前からバザーと共に販売しようということで始め、それが小田会長の代でも続いています。私も少しでも助けになればと思い、仲間を引き連れてボランティア活動をしています」と語る。
 谷口さんは、世界最大の友愛団体「フリーメイソン」に所属しており、そのメンバーをボランティアスタッフとして引き連れていた。
 「私はフリーメイソンに30年近く所属し、以前はサンパウロの1支部の会長も務めたことがあります。この団体は、社会に貢献する為に活動しています。社会が良くなるにはどうすればよいか週1回議論を行いますが、議論だけでなく実際に活動しなければなりません。その行動の一環としてメンバーを誘い、ボランティアとして参加しています」と語った。
 社会福祉法人『こどものその』は、コロナ災禍による収入が激減している為、寄付を募っている。寄付が可能な人は以下まで連絡を。(メール=kodomo@kodomonosono.org.br)


■大耳小耳■
    ◎
 谷口さんいわく「フリーメイソンに入会するには会員からの推薦が必要」らしい。入会者は生活にある程度の余裕と自由があり、よい教育を受け、宗教問わず神を信じるものが入会できるという。耳子もいつかフリーメイソンに入会できるよう、それ相当の収入を得たいところ。とりあえず今は無理なので、まずは金がかからない「神を信じる」ところから始める?