ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)は4月16日(金)17時から、第13回文協農業関連交流会(文協RURAL)をオンライン開催する。今回のテーマは「アグロフォレストリー」(SAFTA、森林農法)言語はポルトガル語のみ。
イベントは文協のユーチューブ(https://www.youtube.com/bunkyodigital)、フェイスブック(https://www.facebook.com/bunkyodigital)から視聴が可能だ。
森林農法は本来ある森を伐採することなく、維持しながら多様な果樹や野菜を育てる持続的な農業。トメアスーを中心に各地でこの取り組みが行われている。
トメアスーでは1933年頃に胡椒栽培が始まり、国際価格の高騰をうけ胡椒栽培が盛んになり、胡椒一種類の大規模生産がされるようになった。一方で1960年代に胡椒へのフザリウム病による病害がトメアスーをはじめパラー州一帯へと大規模に発生する原因にもなった。
胡椒一種のみを植えていた事で胡椒の病気の感染が急速に拡大したという経験を踏まえ、胡椒と胡椒の間に熱帯果樹を植えるという混植の方法が採用された事で同地域の森林農法が始まった。
同フォーラムには今テーマに関する専門家として、ブラジル農牧研究公社東部アマゾニのアアルフレッド・ホンマ氏や、トメアスー総合農業協同組合(CAMTA)の乙幡アルベルト氏、農務供給省イノベーションディレクターのクレベル・オリヴェイラ・ソアレス氏、JICA江口雅之サンパウロ事務所長、ナチュラ社科学コーディーターのカミラ・ブラス・コスタ氏、ジョルジュ・ヒライワ(Polo de Inovação Agro)を招く。