中銀が19日に発表した経済の動向を予想した調査「フォーカス」によると、今年の予想インフレ率は4・92%に上方修正されたが、政府のインフレ目標の範囲内に止まっていると同日付伯字サイトが報じた。
今年の予想インフレ率は先週の4・85%から0・07%ポイント引き上げられたが、政府のインフレ目標は3・75%を中心に上下1・5%ポイントの幅があるため、上限値の5・25%以下に止まっている。
2022年の予想インフレ率も、3・53%から3・60%に上方修正されたが、2023年と2024年は3・25%のままとなっている。
インフレが高進している時の抑制策として使われるのは経済基本金利(Selic)。現在は年2・75%だが、市場関係者は年末時点でのSelicは5・25%になると予想。中銀は既に、次回会議で3・5%に引き上げる事を示唆しているが、市場関係者はその後も引き上げが続くと予想している。
22年のSelicは6%、23年も6・5%と、引き上げが継続される見込みだが、24年の予想は6・13%で若干引き下げられている。
インフレ高進時のSelicは引き上げられるが、景気刺激が必要な場合は引き下げられる。インフレ抑制などの効果が出るのは調整から数カ月後とされている。
今年の国内総生産(GDP)は3・08%増から3・04%増に、若干ながら下方修正された。22年の予想成長率も、2・33%が2・34%に微調整された。
為替の予想は、今年末が1ドル=5・40レアル、来年末が5・26レアルで、どちらも若干の上方修正が行われた。