3月17日、在マナウス総領事館の関口ひとみ総領事が3月下旬に帰国するあたり、日本国外務省研修生OB会主催の送迎会が行われ、ブラジル日本商工会議所や文協、援協、県連など主要日系5団体も参加した(4月15日付けニッパキ紙報道)。
「総領事は親しみやすく、意欲的で有能な外交官以上の存在でした」―送迎会参加者による挨拶の冒頭で、上原テリオ外務省研修生会長は「在聖総領事館の首席領事時代からマナウスに赴任後も親密な関係を築くことができた」と振り返った。昨年11月にオンライン開催した「外務省研修生OB会ラテンアメリカ会議」での協力も挙げ「彼女は昔も今も変わらず、素晴らしい友人であり、アドバイザーであり続けている」と頷いた。
ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長も19年3月に若手の連携強化を目的にマナウスで開催された「第1回日系友好会」などの取り組みを振り返り、同氏の親しみやすさや献身を取り上げた。ブラジル日本都道府県人会連合会の市川利雄会長は全県人会を代表し、日本祭りへの尽力に感謝の意を表した。
ブラジル日本商工会議所の村田俊典会頭は「日系社会のために大変尽力して頂いた。きちんと送別をしないわけにはいかない」と力説し「伯国内で初の女性総領事としてロールモデルとなるでしょう」と称えた。
このほか、以前サンパウロ総領事を勤めていた中前隆博駐アルゼンチン特命全権大使や、関口総領事の親族からもメッセージが寄せられた。
関口総領事はこれまでの任期を「豊かで忘れられない経験」と振り返り「この心地良い環境や素晴らしい人々と別れるのは非常に寂しいですが、皆さんとの友情を得ることができ誇りに思う」と胸の内を語った。
帰国後について「一旦、日本に戻りますが、ブラジル日系社会の活動やプロジェクトを見守っていきますので、時々私の事を思い出して下さい」とコメントを寄せる。
帰国後、下本八郎元聖州議はEメールで「初の女性総領事への就任も、献身的な能力、行動の賜物に他ならない。新たな任務での成功をお祈りすると共に暖かいアブラッソを」と応援の言葉を贈った。
メッセージを受けた関口領事は「サンパウロでの日系社会との交流は私が頂いた特別な財産です。マナウスではブラジルが持つ貴重なものをたくさん知ると同時に、ブラジルやブラジル人、特に日系社会を好きになりました」と振り返る。
「日本では皆様から頂いた美しい友情を大切にしながら、今後も力の限り日伯関係強化へのお役に立てれば嬉しいです」と展望を語った。
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