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《ブラジル》保育園襲撃5人殺害事件=現地メディアは凶器を「日本刀」などと報道

「espada ninja(忍者の刀)」と報じているコレイオ・ド・ポーボ紙サイト4日付け記事

 【既報関連】4日朝、サンタカタリーナ州サウダーデ市で起きた保育園襲撃事件は、過去に起きた学校襲撃事件を参考にした計画犯罪であった可能性があると5日付伯字サイトなどが報じた。istoE誌4日付サイト記事などでは《保育園襲撃に使われたのは(日本)刀と判明》と報じている。
 今回の事件は犯人が自殺を図って重体で入院中のため、まだ取り調べができずにいる。だが、同件担当のジェロニモ・フェレイラ警部によると、犯人は数日前に大小2本の刀をインターネットで買い、計画的に犯行に臨んだという。
 複数の記事にある写真や映像では袋に包まれた刀が映し出されているが、本物の日本刀にしては寸足らずで短刀のようにも見える。だが、ブラジルのメディアは「忍者の刀」「侍が使っていた伝統的な日本刀」などと報じている。実際にネットでは大手通販サイトメルカード・リブレなどでも200レアルから1万6千レアルまで各種販売されている。ブラジルにも日本刀の刀鍛冶はいるが、本物はごく珍しい。
 最初に切り付けられた保母のケリー・アニエセヴィスキ氏(30)は、子供達を救おうとして、助けを呼びながら4人の子供と職員のマルラ・レネル・コスタ氏(20)がいた部屋に駆け付けた。だが、犯人が部屋に入ってしまい、子供達とマルラ氏も襲われた。
 他の保母や職員によると、犯人は全ての部屋に入ろうとしたが、ケリー氏の悲鳴や助けを呼ぶ

大手通販サイトのメルカード・リブレではf普通に各種「日本刀」が売られている

声を聞いた職員達が、他の子供達を犯人の目につかないところに隠して施錠したため、被害が拡大せずに済んだ。
 犯人は攻撃を諦めて自殺を図ったが、死亡した5人(1歳7カ月から1歳9カ月の園児3人と教職員2人)は少なくとも5太刀を浴びせられていたという。また、死亡した3人の園児と共にいた1歳8カ月の男児は、顔にケガをして病院に運ばれ、手術を受けた。
 動機はまだ不明だが、犯人は高校でいじめを受け、登校拒否に陥っていた事や動物虐待の事実がある事、家族との対話も困難だった事などが判明していると報じられている。
 警察は自宅で押収したコンピューターの解析中だ。犯人は手術を受けてシャペコ市の病院に移され、加療中だ。
 犠牲者達は市体育館で合同葬後、埋葬された。

★2021年5月5日《ブラジル》サンタカタリーナ州=青年が山刀で保育園襲撃=園児3人と職員2人が死亡

★2019年3月14日《ブラジル》サンパウロ州スザノ市で、2人組の男が州立校を襲撃=8人死亡、犯人たちも自殺=23人が病院に搬送される
★2019年3月15日《ブラジル・学校乱射事件続報》=10人死亡にブラジル社会震撼=合同葬には多数の弔問者=機転で被害食い止めた職員も=銃規制緩和問題に影響あり
★2011年4月8日《リオ市》元生徒が学校で銃乱射=容疑者は犯行後に自殺=男子1人、女子10人が死亡
★2003年1月29日《サンパウロ市》校内に侵入し短銃乱射=生徒、教員ら8人負傷=犯人の卒業生(18)は自殺
★2017年10月6日《ブラジル》ミナス州北部=保育園の夜警が燃料撒き放火=幼児4人と教師1人が死亡