【既報関連】サンパウロ州保健局とアドルフォ・ルッツ研究所が26日、22日にインドから帰国し、グアルーリョス空港到着後に国内便でリオ州に移動した32歳の男性が、インド株に感染していた事が判明と発表したと同日付現地サイトが報じた。
この男性は搭乗前の検査では陰性だったが、グアルーリョス空港到着後に国家衛生監督庁(Anvisa)が行った検査で陽性反応が出た。
だが陽性と判明したのは同日夜で、男性はリオ行きの便に搭乗していた。男性はリオ市到着後にカンポス・ドス・ゴイタカゼス市に移動しており、同市のホテルで隔離状態に入ったが、26日にインド株に感染していた事が判明した。
Anvisaやサンパウロ州保健局、オズワルド・クルス財団はこれを受け、男性の経過観察と男性と接触した可能性のある人の追跡調査を行う。インド株は感染力が強く、致死率が高い可能性がある。
サンパウロ州では25日にも内陸部のモコカ、カコンデ、イタピラの各市やポルト・フェレイラ、イチラピナ、イペロ、カッポン・ボニト、デスカルヴァド、サンミゲル・アルカンジョ、イタペチニンガ、セザリオ・ランゲの各地方、計21市で新変異株による感染が起きている事が報告された。
この株はインド株同様にL452Rと呼ばれる箇所に変異があり、P4と命名された。P4は今月上旬にイチラピナやポルト・フェレイラで採取された検体から見つかり、マナウス市やリオ州で確認されたP1やP2の親戚とされる。英国株やP1による感染が拡大している地域で見つかっているが、感染力や致死率に関する情報は皆無だ。
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