ブラジル鹿児島県人会(文岡正樹会長)は2日11時から「鹿児島県人会オンライン親睦会」を会議アプリズーム上で初開催し、聖州のみならず南大河州、エスピリトサント州など各地から44人が参加し大いに盛り上がった。最初に全員で新型コロナウイルス犠牲者への黙祷が捧げられ、続いて文岡会長が「コロナ禍が続き大変ですが、その中でもできることを考えこの場を計画しました。参加者の皆さんぜひ楽しい時間をお過ごしください」と挨拶した。
同県人会ポルト・アレグレ支部の笹田ルイス支部長が音頭を取り、皆で飲み物片手に「乾杯!」と笑顔で祝杯した。
同会では、会報「ブラジル鹿児島県人会便り創刊号」の報告を行った。この会報はコロナにより県人同士が集まれなくなったため、少しでもお互いの動向が分かるように会員や母県に向けて初めて作成した。塩田康一知事からも期待のメッセージが寄せられた創刊号は日本語版。ポ語版は後日作成する予定だ。
現在、世界自然遺産候補地として登録審査中の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の価値と風景をまとめた映像(環境省製作)を参加者一同で視聴。
文岡会長は屋久島についても、「日本で初めて自然遺産に登録されたのが屋久島。屋久島はジブリの映画『もののけ姫』の舞台にもなっていて、宮崎駿監督は何度も足を運んでイメージを作り上げたそうです」と世界遺産に登録されている屋久島の豆知識を披露し、若い世代の参加者らが関心を示していた。
最後は3グループに別れて自由懇談となり、「あなたの苗字、もしかしてあの方の親戚ですか?」と思わぬ発見と結びつきで初対面同士盛り上がる一幕もあった。
参加者からは「久しぶりに顔が見られて本当に嬉しい!」「この親睦会を計画してくれてありがとう! 本当に楽しかった!」といった喜びの声が聞かれた。
文岡会長は「コロナ禍で例年行っているような資金調達イベントができず、皆様からお寄せいただく会費やRIFA(寄付)へのご協力が、なによりも会の大きな支えです。本当にありがとうございます。この災禍でもオンラインで皆さんの顔を見ることができて本当に嬉しい。年内に2回目の開催を考えているので楽しみにしてください」と呼びかけた。
親睦会終了後、続々と寄付や会費が振り込まれ、励ましの言葉も多数寄せられた。同県人会会員で会報「ブラジル鹿児島県人会便り」を郵送希望の人や、年会費の支払い、寄付の詳細を希望する人は同会(電話番号11・3862・2540)まで連絡を。