世界保健機関(WHO)は1日、コロナバックの緊急使用を承認した。これによって、同ワクチンは世界で6番目に同機関が公認したワクチンとなった。1、2日付現地紙、サイトが報じている。
WHOはこの日、18歳以上の成人に対して、2週間から4週間の間隔をあけて2度接種するという条件でのコロナバックの緊急使用を認めた。
WHOが公認済みのワクチンには、すでにブラジルでも接種が行われている米国のファイザー製薬、イギリスのアストラ・ゼネカ社(オックスフォード・ワクチン)の二つに加え、米国のジョンソン社とモデルナ社、中国のシノファム社のものがあり、コロナバックは6番目の公認ワクチンとなった。
コロナバックの効用は51%で、最低50%を条件とするワクチンの中では低い部類だが、摂氏2度から8度で保存が可能などの利便性が評価された。これにより、ワクチン購入が困難なために接種が遅れている国などへの供給量が増すことが期待されている。
今回、WHOが緊急使用を承認したことは、ブラジル人にとって有利なものとなる。それは、米国やEUが、渡航者の受け入れ条件として、「WHO承認のワクチンを受けた人にのみ渡航を可とする」ことを強く望んでいるためだ。その場合、コロナバックの接種者が一時は全体の8割以上を占めていたブラジルは、不利になると見られていた。