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《ペルー》大統領選で史上まれに見る大接戦=カスティーヨ氏僅差でリード

 6日に行われたペルーでの大統領選が歴史上でも稀に見る大接戦となり、開票が終了しても法廷闘争で結果確定が先延ばしになる可能性が生まれている。9日付現地紙などが報じている。
 今回のペルー大統領選は4月11日に行われた一次投票の時点から激しく票が割れており、18・92%を獲得した急進左派のペドロ・カスティーヨ氏(自由ペルー)と、13・41%で続くアルベルト・フジモリ元大統領の娘で保守派のケイコ・フジモリ氏(人民勢力党)が決選投票に進んでいた。
 決選投票日の6日に行われた出口調査の結果も接戦で、ケイコ氏が50・3%でカスティーヨ氏を振り切るとの結果が出ていた。

 開票当初はケイコ氏がリードしていたが、開票率が94%を過ぎた時点で、農村部や貧困層に強いカスティーヨ氏が逆転して差を少し広げるなど、全く予断を許さない状態が続いている。
 ケイコ氏は8日にカスティーヨ氏側の不正を訴えており、それがさらに開票を緊迫したものにした。
 9日午前、99・795%の開票が終わった時点の得票率は、カスティーヨ氏が50・206%、ケイコ氏が49・794%。わずか7万1764票の差でカスティーヨ氏がリードしている。
 だが、きわめて僅差のため、在外投票分の開票後も、不正の有無を調べるための再集計が行われる可能性もあり、正式な結果発表は先延ばしされそうだ。