グァタパラ農事文化体育協会(グァタパラ文協)は2月27日に総会を開催して役員改選を行い、会長に新田孝二(一世、島根県、68歳)さんが選ばれた。副会長に上原康司さん、会計に脇山謙助さんなど15人の役員が以前とは一新した形で就任した。
同文協の会員数は現在約150人。正会員と準会員の割合はおおよそ半々だという。新田新会長は「よそから見て『あそこは楽しそうにやってるな』と思われるような楽しい雰囲気で活動していきたい。辛気臭くしていると寄って来ないので」との方針を語る。
同協会もパンデミックで、1月に新年会と同時に開催する成人式はやったが、他のイベントは出来ていない状況だ。「例年の今頃は入植記念周年祭をやっている頃ですが去年に続き、今年も出来ない」と説明する。
コロナ禍で大きな収入源となるイベントが開催できないなかで、経済難となる協会もあるなか、同協会は土地をカンナの農作地として貸し出している賃料収入があり、経済難には陥らずに済んでいるという。
また、周年祭りと共に開催していた慰霊祭は協会役員のみに限定し、7月10日に執り行う予定だという。
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グァタパラ農事文化体育協会は、成人式を開催する数少ない団体のひとつ。「今でも成人者代表の答辞は日本語でする」と新田会長は頷く。成人式は歴史も長く、1962年にこの移住地に入植が開始されてから5年目には始まり、今日に至るまで続く。ぜひ伝統行事として、いつまでも続いて欲しいところ。