1950年サッカーW杯の舞台にもなった伝統あるサンパウロ市の名所パカエンブー・スタジアムで、ゴール裏の観客席の解体工事が6月29日にはじまった。1970年に造られ、「トゥボガン」と呼ばれてきた観客席を取り壊し、多目的の管理棟を建てるのだという。これは、市営だった同スタジアムの民営化に伴う近代化工事の一環で、3〜4カ月かけて観客席を解体し、新しいビルを建てる。同スタジアムは1938年に建てられた市内でもっとも由緒あるスタジアムだ。コリンチャンスが主に使用しただけでなく、コンサートなどでもよく使われた。パウリスタ大通りから近いなど、交通の便もよくて人気だったスタジアムが、ガラリと変わってしまうのは寂しくはある。だが、4億レアルが投資されるという今回のリニューアルを機に、市民により愛されるものになってもらいたいところだ。
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6月29日、高等裁判所はバンド、レジオン・ウルバーナのメンバー、ダド・ヴィラ・ロボスとマルセロ・ボンファにバンド名の使用権を認めた。同バンドは、1996年に他界したリーダー、レナト・ルッソの遺児ジュリアーノ・マンフレディーニ氏と、残ったメンバー2人が長年、バンド名の使用権をめぐる裁判で争い続けている。ブラジルの音楽史上で最も成功し、現在もなお、巷で代表曲を耳にするバンドだけに、穏便に解決を願うファンも多いのでは。
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6月29日に寒冷前線が到来し、急激に冷え込んだサンパウロ市。サンタカタリーナ州やリオ・グランデ・ド・スル州では雪も降ったが、サンパウロ市ではそこまででもない。それでも、6月30日朝の最低気温は、市内の平均で5度程度まで下がっており、最高気温も16度以上には上がらなかった。今日1日も最低気温が6度で最高気温は18度とか。湿度も35%と乾燥しているので、注意や対策が必要だ。