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東西南北

 3日も全国で、ボルソナロ大統領に対する大規模な抗議デモが起きた。このところは、大統領本人、連邦政府にまつわる疑惑も、コバクシン購入に関するものやアストラゼネカ社ワクチンへの1ドルの賄賂要請疑惑だけにとどまらず、週末には福音派団体による大量のワクチン契約疑惑がテレビのニュースを賑わせた上、週が明けたら今度はボルソナロ氏自身のラシャジーニャ関与疑惑まで浮上してきている。コバクシンや賄賂疑惑は今後も、上院のコロナ禍CPIでの証言でいろいろなことが判明することが必至で、こちらの話題もまだまだ尾を引きそうだ。下院での大統領罷免審議は進む気配はないが、それ以前に、こうも疑惑が続くと大統領は支持率低下で苦しくなりそうだ。
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 サンパウロ市では5日から、41歳を対象としたコロナワクチンの接種がはじまっている。また、40歳を対象とする接種が、8日から7日に前倒しされるし、10日は40~44歳の未接種者への接種も予定されている。いずれにせよ、今週中には市内の40代以上への初回接種は終わりそうな勢いだ。接種のペースが上がっているのは良いことだが、50代が対象だった6月は、保健省への納品数が減ったこともあってか、ワクチン切れを起こす会場が続出した。くれぐれもそういうことが再発しないよう、願いたいところ。
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 4日のサッカーの全国選手権。サンパウロは本拠地モルンビでの対ブラガンチーノ戦に1―2で敗れた。前半に1点を先制したのに、後半に逆転された結果だ。これで9節を終えた時点で4敗5分で、サンパウロは依然として勝ち星がない。逆に、ブラガンチーノは負けなしの6勝3分で首位を堅持。試合の消化数はまだおよそ4分の1だが、一大旋風を巻き起こしそうだ。