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東西南北

 このところ連日、ボルソナロ大統領と連邦政府関連のスキャンダルが報じられており、その影響が世論調査にも反映されている。全国運輸連合(CNT)が依頼して行われた大統領選に関する最新の世論調査では、41・3%の支持を集めたルーラ氏が1位となり、ボルソナロ氏の26・6%に15%ポイント近い差をつけている。それでも他の世論調査ほどの開きではなかったが、大統領としてのボルソナロ氏の行動や現政権に対する評価は他の調査よりも厳しい。大統領個人の行動や態度が「悪い/最悪」と評価した人は63%で、ほぼ3人に2人が不合格の烙印を押したし、現政権の評価も「悪い/最悪」が48%に上昇した。現在浮上している諸々のスキャンダルがすぐに収束するとは思い難いが、今のままでは国は揺れ続けるばかりでは。
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 通常なら、今の時期は、サンパウロ州内の学校も休校のはずなのだが、今年はコロナ第2波の際、7月の休暇の一部を前倒しして3月15~28日の14日間を特別連休としたため、州立校と市立校(私立は除く)では7月中旬まで振替え授業が行われている。そのため、これらの学校の休みは16日から8月1日までの2週間強の短いものとなる。例年と勝手が違ってややこしいが、これもコロナ禍ゆえ。現在も決して安全とは言えないが、州政府は9月からは対面授業の義務化も考えている。
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 こうした混乱は祝日にも現れている。それは、大サンパウロ都市圏では3月のコロナ禍の際に「フェリアドン」と称して、今年と来年の祝日を5日分、前倒ししてまとまった休みにしたためだ。ただし、9日の「護憲革命記念日」は州の祝日のために市が勝手に動かすことはできなかった。今年と来年は祝日のたびに戸惑う人が出てきそうだ。