東京オリンピックが間近に迫っているが、バスケットのブラジル代表(男子)が4日、クロアチアで行われた五輪出場の最終枠をかけた試合で敗れ、五輪行きを逃したと4日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
五輪前最後の大会でのブラジル代表は、最初の3試合を順調に勝ち上がり、東京行きの切符は確実かと思われていたが、決勝の対ドイツ戦で敗れて、東京行きの権利をなくした。
ドイツとの試合は、第1クオーターこそ17対14でブラジルがリードしていたが、第2クオーターで逆転され、前半を終わった段階で36対34となった。ブラジルはその後も劣勢を跳ね返せないまま、第3クオーター52対46、第4クオーターを終えた時点では75対64で試合終了のホイッスルを聞いた。
ブラジルのアンデルソン・ヴァレジョンは14点を入れたが、ドイツのヴァグナーは28点を入れ、この試合の得点王となった。
ブラジル(男子)はこの敗戦で、ロンドン、リオと2大会続いていたオリンピック連続出場記録を断たれてしまった。
今回は女子代表も、昨年の予選をかねた大会で成績を残せず、東京行きの切符を失っており、男女共にチームを送れなくなってしまった。女子は1992年のバルセロナ大会以来、7回続いた連続出場記録を断たれた。
ブラジルのバスケットチームは、男子代表が3度の銅(1948年ロンドン、1960年ローマ、1964年東京)、女子代表は銀(1996年アトランタ)と銅(2000年シドニー)のように、出場経験や上位入賞経験を重ねてきたが、今回は、1976年モントリオール大会以来、史上2度目の男女揃っての敗退となってしまった。
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