全国農業連合(CNA)が全就労・失業者台帳(Caged)を基に分析した結果、1~5月の農業界の正規雇用者は11万3千人増え、同期間中としては12年以来の好結果であった事が判明。コモディティ価格高騰などもあり、収益も増えていると6日付現地サイトなどが報じた。
CNAによると、5月の正規雇用者は4万2426人増えた。地域別で最も増えたのは南東部の3万9120人で、北東部2300人、中西部1449人、北部991人と続くが、南部では1334人減った。
州別で見ると、サンパウロ3万2675人、ミナス3024人、リオ2003人、エスピリトサント1418人、ゴイアス1054人などとなっている。
雇用を牽引したのは食品生産部門で、カフェの栽培関係が1万3644人、オレンジ9090人、サトウキビ4148人、牛の飼育3885人、整地や栽培、収穫といったサービス3759人などとなっている。
CNAによると、今年の雇用創出は予防接種の普及や経済活動の回復を受けたものだが、まだ昨年の喪失分回復中で、補償の域を出ないという。
農産物の中には干ばつで当初の予想より収量が減るものもあるが、11日付エスタード紙などによると、国際的なコモディティ価格の高騰などで、今年のアグロビジネスは昨年の53%増の7879億レアルの収益が見込まれているという。
このような動きを反映し、農業が盛んな市での1~5月の小売販売は全国平均の7・2%を大幅に上回る18・4%増で、31・5%増の市もある。車両販売も全国平均の26・6%減に対して9・9%減で、買い替えなども行われている。