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《サンパウロ市》ポルトガル語博物館が再開=火災被害から5年半を経て

ポルトガル語博物館(Reproducao/Dominio Publico)

 2015年12月の火災で甚大な被害を受けたサンパウロ市中央部のポルトガル語博物館が再建工事を終え、7月31日から営業を再開すると11、12日付G1サイトなどが報じた。
 ルス駅に併設されているポルトガル語博物館での火災発生は2回目だった。1回目の火災は同博物館が営業さえしていなかった1946年に起きており、廊下の天井にある照明が火元だった。
 5年半前の火災もやはり照明が火元で、布地や紙などの展示物が火の回りを早くした。5年半前は、消火作業中に大量の煙を吸い込んだ消防士のロナルド・ペレイラ・ダ・クルス氏が死亡するという、人的な被害も発生した。

博物館が入っているルス駅(Governo do Estado de Sao Paulo)

 8400万レアルを投じた再建作業は、サンパウロ州政府とロベルト・マリーニョ財団の協賛で行われた。再建工事そのものは既に完結していたのに、営業再開はパンデミックのために先延ばしされていたが、今回は外出規制の緩和により、7月31日に営業再開と決まった。
 新装となった館内には、従来からあった展示物に加え、世界の言語を扱うコーナーや、ブラジル国内にあるアクセントや発音の違いや表現の仕方の違いなどを扱うコーナーなども新設されている。
 また、常時展示しているものだけでなく、期間限定の展示物もある。営業再開は31日からだが、ロベルト・マリーニョ財団では既に、館内閲覧ツアーも行っているという。

★2016年12月13日《サンパウロ市》ポルトガル語博物館=サンパウロ州が再建プランを発表=官民合同で、19年上半期再オープン目指す
★2015年12月22日《サンパウロ市》ポルトガル語博物館で火災=休館日のため犠牲者はなし
★2007年3月22日日系社会ニュース | ポルトガル語博物館1周年