高知県人会(片山アルナルド会長)は20日に今年初のイベント「デリバリーフェイジョアーダ祭り」を行った。
2月20日に開催した定期総会では、今年度の経費捻出のため、3カ月に1回のペースでデリバリー販売を行うことが決められた。だが、3月からコロナ第二波が始まったことで、聖州政府からの外出自粛厳粛策「紫」レベルの要請が出されたこともあり、3月予定していた「パエリア祭り」は中止、今イベントが今年初となった。
当日はフェイジョアーダや焼きそばが約250食程販売された。デザートの桜餅に至っては1セット10個入りが70セット超販売され、大盛況だった。
片山アルナルド会長は「当初はパエリア祭りをやる予定でしたが『紫レベル』の自粛もあり会の活動は控えていた。自粛が少し緩和し、会館維持のためにも今回のイベントを開催した。皆さんに購入してもらって本当にありがたい。次回は高知料理のイベントを考えています」と予定する。
片山会長は8月には高知県人会で仏式慰霊法要を行うことも検討しているという。「この災禍が始まった昨年から現在まで、高知県人会に尽力していただいた方が多く亡くなりました。もちろんコロナ感染が主ではなく高齢やその他の病気によるものですが、その方々への慰霊法要を行いたいと思っています。コロナ禍で僧侶が来てくれるかどうかも課題なので検討段階ですが」
同県人会の直近の動向としては、2月から会館を週3日、日系団体が賃貸して卓球の練習を行っているという。片山会長は「卓球の練習にこの講堂を貸しています。この県人会を知ってもらえること、場所貸しで払われるお金で光熱費が賄えること、2つの意味で本当にありがたい」と笑顔を浮かべた。
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本年1月15日付け「■ヒト街点描■今年こそ県費留学に!=石元・ファビオ・アウグストさん」では、本来なら昨年に高知県に研修に行くはずだった石元さんが、コロナ禍のために今年6月に延期されている件を報じた。研修先は、高知県の農場だという。その後の進捗状況を聞くと、「コロナのため6月は難しく10月に延期になった。再々延長だが仕方ない。首を長くして待ちます」と切望の眼差しで語った。