「先祖(ancestralidade)の検索が昨年から急増」――朝、コラム子が編集部に届いたEメールを整理しているとそんなポ語のメールが目に入った。メールは結局のところ「遺伝子検査でルーツを知りませんか」というもの。
実際にグーグルトレンドという検索相対数の推移がわかる機能で、ブラジル国内からの「ancestralidade」の検索数を5年単位で表示してみたところ、確かに昨年頃から急増している。
「遺伝子検査」で検索してみるとアメリカをはじめ欧州でも「自身の人種ルーツ」を知るために、検査を受ける人が増えているというような記事がいくつか散見される。
多様性が求められる一方で、社会が分断し、変化が目まぐるしい時代において、個人にとっての「先祖」の存在は確実で普遍だ。日系人のみならず、「ルーツを知っている」という事は、これからの若い世代にとっても大きな精神的支柱になるのかも。(天)