サンパウロ州海岸部のウバツーバ市で、2018年からある借家に住んでいた家族が、2013年8月から行方不明になっていたという家主の女性が庭に埋められていたのを発見したと27日付G1サイトなどが報じた。
問題の家には、13年の失踪当時62歳だった女性が住んでいた。警察は当時、手を尽くして探したが女性の行方はつかめず、迷宮入り。その家は借家として扱われる事になった。
その家を借りたのは子供が2人いる夫婦だった。この夫婦は借家を探していた時、居心地がよく広々としていた上、他の地区よりも家賃が安いという事でこの物件を選択。18年8月から住んでいた。
この一家は引越し寸前に「家主が失踪した」と聞いて不思議に思ったが、物件が気に入っていたため、そのままそこに住み始めたという。
引っ越してから数カ月経った頃、子供達が冗談半分に「ひょっとしたら家主さんはここに埋められているのかも」と話した事があったが、親達は「そんなバカな」と取り合わなかった。
ところが今年の1月13日、庭の木が大きくなって日陰になる上、湿気が多く、いつもカタツムリがいる場所があり、犬が遊んで汚れたまま家に中に入ってくるなどの理由で、庭をきれいにして芝生を植えようという事になった。
上の子と父親が庭の片隅をいじっていたところ、布切れのようなものが埋まっているのに気づき、さらに掘ってみたところ人骨が見つかったという。
子供の冗談が現実のものとして目の前に現れたのに気づいた父親は、時間が止まり、ホラー映画でも見ているような心地になったという。
警察が調べた結果、人骨は行方不明になっていた家主の女性のものである事が確認された。子供の冗談が本当になった事で、一度お蔵入りになった事件は再び警察が扱う事になった。検死の結果、女性は絞殺された後に埋められた可能性があるという。
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