サンパウロ商業協会(ACSP)が4日に発表したところによると、サンパウロ市の7月の小売売上は前月比で21・3%増を記録したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
小売部門の売上は、3カ月連続で前月比増を記録している。昨年同月と比べた場合は37・8%増だった。
ACSPによると、売上増は経済活動が回復してきている事や、消費者の信頼感が高まってきている事の結果だ。だが、昨年同月と比べた売上の伸びが大きいのは、昨年は新型コロナの感染拡大を抑制するための外出規制が敷かれたりして、売上が大幅に落ち込んでいたためだ。
1~7月の累積の売上も昨年同期比で7・4%増加したが、パンデミック前の2019年7月と比べた売上は27・3%減となっており、パンデミックによる損失分はまだ取り戻せていない事も明らかになった。