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《リオ州》昨年失った正規雇用者分を回復=雇用増はMPESが牽引

ワクチン接種の進展で期待される正規雇用の増加(労働手帳、Agencia Brasil)

 リオ州の零細・小企業支援サービス機関(Sebrae)が、上半期に同州で生じた正規雇用の増加は零細・小企業(MPES)が牽引したと発表したと24日付現地サイトが報じた。
 全就労・失業者台帳(Caged)を基に集計したところ、上半期に同州で生まれた正規雇用の内、89%に当たる5万8900人分はMPESによるものだという。
 MPESによる正規雇用で最も増えたのはサービス業の3万1491人で、工業1万3千人、商業1万409人と続く。
 昨年同期の正規雇用者は、州全体で8万1700人減少した事を考えれば、状況は大幅に改善した。昨年上半期は、新型コロナの感染拡大が始まり、3月以降は厳しい外出規制が敷かれていた。

 同州ではデルタ株の感染拡大が雇用増に水を差す可能性があるが、Sebraeでは、ワクチン接種の進展で規制緩和が進めば、雇用の回復も進むと見ている。サービス業では規制がより厳しい中でも雇用が増え、昨年中に失った正規雇用者分を回復したという。
 上半期は、リオ市の2万4500人やニテロイ市の2500人、ドゥッキ・デ・カシアス市の2400人など、92市中84市でMPESによる雇用が増えた。これはMPESが州全体に広がっている証拠だ。
 6月だけ見ると、昨年同月はMPESでの正規雇用が8600人減ったのに、今年は1万6200人増えた。内訳はサービス業8千人、商業4千人、工業3千人となっている。サービス業ではレストランやそれに準ずる店の1033人増や経営管理支援の548人増、商業では衣類小売の462人増や薬局の442人増などが目立つという。