サンパウロ州政府の圧力を受け、検察に続き、軍警監察局が、9月7日の独立記念日に予定されているボルソナロ大統領支持派の抗議活動への支援や参加を呼びかけたアレクサンデル・ラセルダ大佐の捜査に乗り出すことになった。27日付現地紙が報じている。
ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は23日にラセルダ氏に停職処分を下した。ラセルダ氏はフェイスクブック上で、最高裁判事やドリア知事、ロドリゴ・パシェコ上院議長、ロドリゴ・マイア前下院議長を批判し、独立記念日には、大統領に敬意を示すべく、最高裁に対する抗議活動に参加をと呼びかけていた。
ラセルダ氏はサンパウロ州内陸部のソロカバ地方の司令官で、同地方78市で勤務する軍警約5千人を率いていた。
9月7日の独立記念日に関しては、現在、全国的な緊張感が高まっている。州政府や最高裁はこの日に備え、警備の厳重化を呼びかけている。
ボルソナロ大統領支持者たちはワッツアップを通じ、バスをチャーターしてブラジリアやサンパウロ市にいくことを呼びかけている。
一方、サンパウロ市の左派たちは、9月7日の抗議集会が大統領支持者だけのものになることに反対し、サンパウロ市パウリスタ大通りで自分たちの抗議行動も行わせるよう訴えていた。だが、反大統領派の集会をみとめれば治安上の問題があるとして、ドリア知事がパウリスタでの集会承認に反対の意向を表明したため、これを諦めた。現在は、ヴァーレ・ド・アニャンガバウーで抗議活動を行うことを決め、参加を呼びかけている。