柳森柔道道場の創設者で、日本語センター元理事長、ブラジル熊本県文化交流協会元会長の柳森優(まさる)さんが11日11時30分頃にオザスコ市内の自宅で老衰のために亡くなった。行年100歳。12日12時に家族と知人のみで告別式を行い、オルト・ダ・パス墓地(CEMITÉRIO horto da paz itapecerica da serra)に埋葬された。
柳森さんは熊本県出身。1936年に「ぶえのすあいれす丸」でブラジルに農業移住した。
兄の影響で柔道を始め、15歳で初段を取得。49年に本格的な柔道の指導を行い、50年にはパラナ州マリパ市で柔道教室を始めた。その後、サンパウロ州ツッパン市で道場を拡大し、柔道の普及を行った。また、日本語教師としても普及に尽力した。
その他、パラナ州アサイ市で行われたコロニア全伯柔道大会で3位を受賞するなど選手としても活躍。九段を取得した。82年にはオザスコ市で柳森柔道道場を創設。柔道講師は82歳まで務め200人以上の生徒を指導、100人以上が有段者となった。
その柔道普及の功績が認められ、2019年には「パウリスタ・スポーツ賞」を受賞した。
四十九日法要は10月24日にパウラ・フェレイラ大通りの南米浄土宗別院日伯寺で家族と関係者のみで行われる。