昨年行われた市長選で不正が見つかったりしたため、全国5市で市長選のやり直しが行われた。また、選挙高裁長官のルイス・バローゾ最高裁判事は改めて、現行の電子投票では不正は起きないと強調したと13日付けアジェンシア・ブラジルなどが報じた。
市長選のやり直しが行われたのは、リオ州のシルヴァ・ジャルジン、サンタマリア・マダレナ、アラゴアス州のカンポ・グランデ、ミナス州のペドラ・ド・アンタ、パライバ州のガド・ブラヴォの5市だ。
シルヴァ・ジャルジンでは、当選したシャッパ(連名の候補者名簿)の参加政党の一つに不正が見つかり、それ以外の市では当選者達が出馬を取り消した。
サンタマリア・マダレナ市では有効票の50・82%にあたる3527票を獲得したニルソン・ジョゼ氏(民主党・DEM)、シルヴァ・ジャルジン市では37・99%にあたる5373票を獲得したマイラ・デ・ジャイメ氏(自由社会党・PSOL)が当選した。
カンポ・グランデ市では48・83%にあたる3270票を獲得したテオ・イジノ氏(共和者)が、ペドラ・ド・アンタ市では72・23%の1849票を得たエドゥアルド・ジョゼ・ヴィアナ氏(リベラル党・PL)が、ガド・ブラヴォ市では62・58%相当の3613票を獲得したマルセロ・ジョルジェ氏が、各々、当選した。
12日に当選した市長達の任期は、2024年12月31日までだ。
選挙高裁のバローゾ長官は12日、リオ州での市長選の投開票作業に立会い、「電子投票は本当に安全だ。我が国では1996年からずっと現行方式を採用しており、不正が起きた痕跡は1度もない。だが、同方式に対する疑問を持っている市民がいるならば、公的機関は社会の要求に応えなければならない。そのため、システムの透明性や安全性、監査の可能性を実証するため、今回の選挙でも並行システムを設置して安全性のテストを行うなど、社会との対話の機会を増やしている」と語った。
選挙高裁長官には7日の独立記念日に起きたボルソナロ大統領の口撃などに関する質問も飛んだが、「制度上の質問にだけ答える」「個人的な面では何の差もない。残りは政治で、私には関心はない」との表現で質問をかわした。