「チエテ川の日」の22日、チエテ川や支流の水質の改善が続き、「良い/標準」が増えていると同日付現地紙、サイトが報じた。チエテ川はサンパウロ州最大の河川で、16年以降、大西洋岸森林地帯の保護活動を行うSOS・マタ・アトランチカ財団が、9月から翌年8月にかけて行った水質調査の結果を発表している。
今年はチエテ川と支流にある観測点の12・8%(6カ所)の水質が「良い」とされ、昨年の6・4%から倍増した。
「標準」は70・2%(36カ所)で昨年と同じだが、「悪い」は23・4%が14・9%(7カ所)にと36・3%減った。
ただし、サンパウロ市を流れる部分などは水質が悪化しており、昨年はなかった「最悪」が2・1%(4カ所)あった。
水質改善が確認されたのは、ソロカバ、ピラシカバ、カピヴァリ、ジュンジアイの各市内を流れる部分だ。また、パルナイーバ、イツー、チエテの各市や、バラ・ボニタの貯水池があるボツカツでは水質改善が著しいと判断された。ただし、「最良」と判断された所は、昨年同様、1カ所もなかった。
他方、今年は出現した「最悪」と評価された4カ所の内、3カ所は、サンパウロ市内のピニェイロス川の観測点だった。
また、水質が良いとされた流域は124キロ、標準とされた流域は283キロで、全長の70・63%に及ぶ407キロが良いまたは標準と判断された。
他方、昨年8月までの1年間では計150キロあった汚濁した水によるしみは65キロとなり、56・7%減少した。
SOSマタ・アトランチカでは、「プロジェクト・チエテ」が始まった16年以降、水質改善が続いているとしている。