ボルソナロ大統領がたびたび行ってきたバイクによるデモ「モトシアッタ」に、全体の半分に満たない回の分だけで280万レアル(約5700万円)の公費が費やされていたことがわかった。9月30日付フォーリャ紙が報じている。
これは、フォーリャ紙が情報公開法に基づいてアクセスした連邦政府関連の情報によってわかったもの。
同紙が入手した情報は、計12回行われたモトシアッタのうち、5回分に過ぎない。だがこれだけで、少なくとも280万レアルの公的支出が行われていることがわかった。
その内訳は、3回分の連邦政府のクレジット・カードの支払額、5回分の警備費用となるが、クレジット・カードで110万レアル、各州政府が負担した警備費で170万レアルが使われていた。
一例を挙げると、6月12日にサンパウロ市で行われたものには、連邦政府のカードで47万6千レアル、州負担の警備費で120万レアルが使われていた。
その他では、5月23日のリオ市でのものがカードと警備費を合わせて26万9千レアル、6月26日のサンタカタリーナ州シャペコでのものが同様に47万7千レアルかかっている。
7月10日のリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレと7月31日のサンパウロ州プレジデンテ・プルデンテのものに関しては州政府が負担した警備強化費しか発表されていないが、各々、8万8千レアルと30万レアルがかかっている。
モトシアッタは元来、ボルソナロ氏が「選挙の投票方法を変えないと選挙結果は受け入れない」との主張からはじめた選挙高裁へのデモ行為で、自分の力を周囲に見せ付けるためのものとみなされている。
国立会計検査院(TCU)は9月29日、上院コロナ禍議会調査委員会(CPI)からの要望で、モトシアッタの費用に関する非定例会議を開いている。
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