1日から始まったドバイ国際博覧会「EXPO2020」(通称ドバイ万博)で、持続可能性に関するコーナーに設けられたブラジル館が好評だと4日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ドバイ万博は、中東・アフリカ・南アジア地域で開催される初めての万博で、開催期間は22年3月31日までの6カ月間だ。本来は2020年の開催予定だったが、新型コロナのパンデミックで1年延期された。
ブラジルは192の国や地域の一つとしてイベントに参加しており、2500万ドルをかけて造ったブラジル館は巨大な白いキューブ形だ。ブラジルから派遣された関係者は、最初の3日間だけで1万2795人が来館したと、手応えを感じている。
彼らによると、来館者が多いのは、持続可能性のコーナーの入り口に位置している事と、砂漠の中という立地条件の中で涼を取る事ができる極浅のプール(水溜り)の存在が影響しているようだ。ブラジル館のプールは遠浅の川辺をイメージした感じで、くるぶしを覆うくらいの水中に入って歩いたり、たたずんで話し合ったりできる上、館内のカフェテリアに場所を移してくつろぐ事もできる。
また、館内には観光促進のための公社「エンブラツール」が用意した多数の写真を通してブラジルを知ってもらうための展示室もある。
国家輸出振興庁(Apex)では、半年間に及ぶ万博を通して獲得できる外国人投資家による直接投資は100億ドルに達すると推測。また、5億ドルに及ぶ輸出促進効果もあると見ている。
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