全国財・サービス・観光商業連合(CNC)が4日、9月の消費者の負債・債務不履行全国調査(Pecv)によると、負債の返済遅れがある家庭は74%に増えたが、契約で定めた上限より遅れる債務不履行は2カ月連続で減り、25・5%となったと4~5日付現地サイトが報じた。
消費者が抱える負債のトップはクレジットカードの84・6%で、昨年同月より5・6%ポイント(P)増えた。商店の伝票は18・8%、車のローンは13・2%だ。その他の負債は先付小切手、特別小切手、銀行の融資、家のローン、電気代や電話代などだ。
負債の支払いが遅れている家庭は8月比で1・1%P増、昨年同月比では6・8%P増の74%で、2010年の統計開始以来、最高となった。
返済までの期間は延びる傾向にあるが、債務不履行者では平均61・9日が61・6日になり、債務不履行世帯は8月より0・1%P、昨年同月比では1%P減の25・5%となった。それでも、返済が90日以上遅れている家庭は41・4%あるという。
9月の場合、支払いが遅れている負債を払う術がないと答えた家庭は、8月比で0・4%P、昨年同月比では1・3%P減の10・3%だった。
収入が10最低賃金未満で負債を抱えている家庭の割合は、74・2%から75%に増え、過去最高となった。昨年9月は69%だった。この層の債務不履行家庭は28・8%から28・6%に微減。昨年同月は30%だった。
10最低賃金以上の収入の家庭の返済遅れは67・6%が68・9%に増加。昨年同月は59%だった。債務不履行は11・8%から11・7%に微減した。