上院が5日、コロナ禍の議会調査委員会(CPI)が提出した、新型コロナの犠牲者の顕彰施設創設案を承認したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
CPI報告官のレナン・カリェイロス上議が作成、委員長のオマル・アジス上議が報告を行ったプロジェクトはCPIで承認後に提出され、上院でも承認された。
同プロジェクトは連邦議会外部に水鏡を造り、27の連邦自治体を示す石を配した上、水鏡の外に「新型コロナの犠牲者を悼んで」と記した石盤を置くというもの。原案を示すビデオは、副委員長のランドルフェ・ロドリゲス上議が3日にSNSに公開した。
アジス上議は、顕彰施設は2020年3月以降、5日までだけで59万8829人もの犠牲者が出ているという、歴史的事実を刻むためと説明している。
アジス上議はこのプロジェクト案を読み上げる際、パンデミックに関するCPIの取り組みを強調し、同委員会は「連邦政府が科学的勧告に沿って行動していれば、新型コロナ感染症に起因する犠牲者の多くを回避できた可能性がある事を示した」と述べている。
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