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《ブラジル》油田開発入札=落札は92の内5ブロックのみ=ANP主催では過去最低の結果

 環境活動家たちの批判や関心の低さもあり、連邦政府が7日に行った、リオ・グランデ・ド・ノルテ州とサンタカタリーナ州沖の油田開発の入札は92のブロック中わずか5ブロックのみという惨憺たる結果に終わった。7日付現地サイトが報じている。
 国家原油庁(ANP)主導の入札は、リオ・グランデ・ド・ノルテ州、サンタカタリーナ州沖の11鉱区に対して行われたもの。今回の入札には九つの企業が参加の意思を表明していたが、応札はわずか2社(企業体)にとどまった。ペトロブラスも参加登録を済ませていたが、応札はしなかった。
 落札されたのはサントス沖のSS―AP4の2ブロックと、同じくサントス沖のSS―AUP4の3ブロック。

 今回の入札は、入札規定の底値に近い額だったため、1億3600万レアルの投資が約束されたものの、国庫に入るのは3710万レアルのみ。これはANPが主催した入札では、2003年に記録した7270万レアルをも下回る過去最低額となった。
 環境破壊を恐れる環境活動家たちが強く反対していたのは、リオ・グランデ・ド・ノルテ州沖で、ブラジル有数の観光地フェルナンド・デ・ノローニャ島近辺の鉱区だ。ここへの応札は1件もなかった。
 当初の期待には到底沿わない結果に終わったにも関わらず、ANPのロドルフォ・サボイア理事長は、対象区域はこれまでに開発された鉱区の境に位置しており、採算が取れない可能性さえあるのだから、「1億3600万レアルの投資が手に入ったのだから成功だ」としている。