サンパウロの草野球チーム・ジガンテス(Giants)で投手をしていた仲尾次嗣光さん(なかおし・つぐみつ、沖縄県)が5日、新型コロナウイルス感染症による肺炎のため、サンパウロ市ヴィラ・オリンピア区のプレヴェント・セニョール病院で死去した。行年78歳。
仲尾次さんは2カ月ほど前から新型コロナウイルスのため、同院UTIで治療を受けていた。同日にヴィラ・アルピナ墓地で火葬され、親族のみが葬儀に参加した。後日グアルーリョス墓地に埋葬予定。
仲尾次さんは1943年に沖縄県で生まれ、1971年に家族と共にブラジル移住。サンパウロ市ベレン区に家族経営のバールを営んでいた。
仲尾次さんが投手として活躍していたジガンテスに所属する富田博義さんは、「シニアながら速球を投げ、大会4試合全てを投げきる体力の持ち主。まさかコロナで亡くなるなんて」と戸惑っている様子だった。
コロナ禍前最後に開催された2019年の全伯野球大会でも同チームが優賞し、最優秀投手にも選ばれる活躍ぶりをみせていた。息子のオスカル正樹さんも日本の球団広島東洋カープに2015年にドラフト6位で入団。現在は社会人野球の日本製鉄かずさマジックの投手として活躍中。