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《ブラジル》IBGE=失業率が13・2%に低下=非正規雇用増え、所得減る

正規雇用者である事を示す労働手帳(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 地理統計院(IBGE)が27日、6~8月の失業率は13・2%に低下したが、非正規雇用が増え、所得も減ったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 6~8月の失業率は3~5月より1・4%ポイント(P)、昨年6~8月より1・3%P低く、昨年5月の12・9%以来の低い数字となった。
 今年の失業率は1~3月の14・7%が最高で、失業者も1480・5万人に及んでいたが、6~8月の失業者は1365・6万人に減った。就労者総数は9020万人で、3~5月より340万人増えた。就労者は1年前より850万人増えており、労働人口に占める割合も2%P増の50・9%に達した。
 だが、平均所得は2489レアルで、3~5月より4・3%、昨年8月時点と比べると10・2%減った。8月の就労者数は1年前より増えたが、平均所得が減ったため、就労者の所得総額は1年前より15億レアル(0・7%)少ない2192億レアルだった。現在はインフレ高進中だから、所得の目減りは大きく、購買力はかなり殺がれている事になる。

 1年前より所得が減った部門と減った額は、工業13・8%(396レアル)、宿泊・外食産業11・6%(196レアル)、商業や自動車やバイクの修理9・6%(207レアル)、建設業9・2%(187レアル)などだ。
 また、自営業が5月比で4・3%(1年前比で18・1%)増の2540万人、家庭内労働者も9・9%(21・2%)増の550万人となり、新記録を更新した。
 正規雇用者は3100万人で5月より4・2%(1年前より6・8%)増えたが、非正規雇用者は10・1%(23・3%)増の1080万人で、伸び率がより大きかった。