4月29日の82年周年を機に院名を変えたばかりのサンタクルス日本病院(佐藤マリオ理事長)だが、このたび新しい病院のロゴマークを発表した。
前理事長で現評議会議長である石川レナト議長は、「新しいロゴマークは質の高い人道的なケアの提供という当院の使命と、私達の本質である歴史を再認識するもの」と想いを語る。
一新したロゴマークには、日本の国花でもあり「愛」「幸福」「再生」「希望」などの象徴でもある桜をマークに取り入れた。日本から移住した日系移民達がイペーの花をみて、桜を思い出して郷愁の想いを馳せたことにちなんでいるという。ロゴの緑色は均衡、調和、希望、健康、活力をイメージしている。
マークには桜のほか、日本で古くから大切にされている価値観のひとつ「絆」を、水引のように結ばれた線のデザインに表現しており、「魂や願い、人と人を繋ぐ絆」いうメッセージが込められているという。
佐藤理事長は「新しいロゴには心をつなぎ、ブラジルと日本の国、そして同院と患者さんとの心の絆を深める意味も込められています」と説明した。
同院は実際、コロナ禍により在サンパウロ総領事館、JICAなど日本政府から様々な支援を受けてきた。同院では日本の大学病院との学術交流も盛んに行っており、今月にはサンタクルス学術研究所から『日本の味』も出版している。