出前配達専用アプリ「iFood」が2日夜、ボルソナロ大統領支持者に特徴的な言動にアプリ名を変えられる事態が発生。ハッキング被害であると疑われている。3日付現地紙、サイトが報じている。
2日、iFoodのアプリに登録されているレストランなどの名前が、「ワクチンは人を殺す」「ペチスタ(労働者党員)は共産主義者」「ボルソナロ2022」「ルーラは泥棒」など、ボルソナロ氏の支持者が日頃から頻繁にする言葉にすりかえられる異常事態が発生した。
中には2018年3月に殺害された元リオ市会議員マリエレ・フランコ氏を侮辱する内容のものもあった。
iFood側によると、同社のアプリを利用している店舗の6%ほどがこのような被害にあったという。店舗名などの変更は、登録されたレストランの情報などを書き込めるような許可を受けた従業員のアカウントで行われていたが、同社では、従業員の犯行ではなく、ハッカーによる犯罪行為と見ている。
iFoodによると、同アプリを利用する消費者に関しては、カード番号その他の情報が漏れるといった被害は起こっていないとしている。
★2021年5月27日《ブラジル》18年大統領選=選挙高裁がハッキング情報開示許可=反ボルソナロ・サイトへの攻撃で
★2019年7月27日《ブラジル》大統領、両院議長もスマホのハッキング被害?=国家中枢が軒並み標的に=脆弱な通信実態が判明=「データは消去」とモロ法相
★2019年6月12日《ブラジル》インターセプトの記事にモロとダラグノルが反論=「ハッキングの犠牲者」と主張=司法と議会の反応冷たく=ボルソナロは無言を貫く