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《ブラジル》工業生産=9月は8月比で0・4%減=4カ月連続で前月を下回る

9月の工業生産が0・4%減を記録と報じる4日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 地理統計院(IBGE)が4日、9月の工業生産は8月比で0・4%減り、4カ月連続の前月割れとなったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 昨年同月比は3・9%減、第3期半期の累積は1・7%減、前月割れを起こした4カ月間の累積は2・6%減だったが、1~9月の累積では7・5%増、12カ月間では6・4%増だった。
 また、前月比減を記録したのは10部門で、食品生産の1・3%減や金属加工の2・5%減が目立つ。皮革、製靴、旅行用品5・5%減、輸送機器7・6%減、飲料1・7%減、鉱業0・3%減、家具3・7%減、情報機器、電気電子製品、光学製品1・7%減なども影響が大きかった。

 金属製品や非金属製品は前月並みで、その他の14部門は、医薬品類が6・5%、その他の化学製品が2・3%、コークスや石油及びバイオ燃料が1・0%、機械・設備が1・9%のように、前月比増を記録した。
 全国工業連合(CNI)によると、9月は収益も前月比で1・5%落ち込んだ。また、施設稼働率も前月比で0・2ポイント低い81・6%となり、3カ月連続の前月比割れとなった。
 製造業の雇用は前月比で0・1%増に止まり、増加率が鈍った。だが、生産活動に費やした時間数は今年初の前月比増を記録したという。
 工業界の労働者の実質給与総額は0・2%増えたが、8月の0・7%増には及ばなかった。CNIでは、不透明感がある中でも安定した状態を維持と評価している。今年の雇用は3・7%伸び、施設稼動率も80%以上が続いているが、今年に入ってからの累積の労働者の実質所得は2・6%減少しているという。