サンパウロ市のジャパン・ハウス(JH、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長)は10月21日19時から、オンラインで日本の旅を体験する企画『せとうち探訪』の2回目を開催した。
7月1日に開催された1回目の『瀬戸内探訪』に引き続き、ブルーナ・アイイソさんとクルッグ館長が司会をしながら瀬戸内地方の知られざる魅力を紹介していくもの。今回は西側に位置する愛媛・広島・山口の3県を取り上げた。
今回もイベントは事前登録制で参加が募られ、動画視聴のみの無料参加か、個数限定販売『食体験キット』(240レ)で実際に食の体験をしながら視聴するのか、どちらか選んで参加した。
『食体験キット』は聖市内のみの数量限定で、JHSP内日本食レストラン『愛染』の白石テルマシェフが3県の郷土料理を手がけた。今回は愛媛の鶏から揚げ料理『せんざんぎ』や『鯛めし』、山口県の『きんぴらレンコン』、広島県『お好み焼き』『もみじまんじゅう』等の3県の郷土料理が詰め込まれていた。
『鯛めし』は鯛を刺身の状態で食べる宇和島風とご飯と炊き込む松山風の二種が入り、放送中に白石シェフが仕上げ方を伝授。「お米のとぎ汁は栄養があるので植物にあげる」「野菜を煮る時に活用すると美味しくなる」といった豆知識も紹介していた。
料理のほかに山口県産の日本酒「金冠黒松純米吟醸」のミニボトル等もウェルカムドリンクという形で同梱されていた。
日本についてブログやポッドキャストで紹介している人気ユーチューバー、「Peach in Japan」のピティ・コシムラさんも出演し、広島県生口島の旅館『アズミ瀬戸田』を訪問したあと、しまなみ街道を紹介した。
福岡在住の日系ブラジル人四世、クラウディア森川さんが愛媛県松山市浄瑠璃寺を訪問。四国で行われる『お遍路』についてを紹介した。森川さんはポルトガル語講師やLOVE FMでラジオパーソナリティーとしても活躍している。
広島県の紹介では、日本国内有数の錦鯉産地である事から、ブラジル錦鯉協会の尾西貞春ロニー会長や、広島の錦鯉生産者である小西丈治(こにし)さんも日本から出演した。
小西さんは「35年前の1986年に父がブラジルの錦鯉品評会の審査員として招待され大変歓迎を受けたとよく話していた」と説明する。「ブラジルに縁を感じ、本当に行って見たい。これからも日本とブラジルで錦鯉を通して共に盛り上がっていきたい」と意気込みも語っていた。
動画はJHSPのユーチューブに残されており、現在も視聴が可能。(https://www.youtube.com/watch?v=3Rx3PAPiMW0)