ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》大型運転手は薬物検査の期限切れに注意=12日からは罰金徴収開始

《ブラジル》大型運転手は薬物検査の期限切れに注意=12日からは罰金徴収開始

 コロナ禍のために運転免許の更新期間延長が発表された直後だが、バスやトラックといった大型車両を運転するC~Eと呼ばれる免許証の所有者で、薬物検査の有効期限が切れた人には12日以降、自動的に罰金が科せられると11日付現地サイトが報じた。
 ブラジル薬物学会(ABTox)のレナト・ジアス会長によると、2020年10月に承認された道路交通法は今年の4月12日発効の予定だったが、コロナ禍のため、11月12日から発効となったという。発効日延期はABToxや全国自営運送業者連合(CNTA)、国家交通局(Denatoran、現Senatran)の合意で決まっていたという。
 レナト氏によると、11月30日までに麻薬などの薬物を使用していない事を証明する薬物検査を行っていない運転手達は、12月1日以降、1467・35レアルの罰金を科せられるという。
 対象となるのは、21年中に有効期限が切れるか切れた、または22~23年に有効期限が切れるC~Eの免許所有者で、免許更新時に薬物検査を受けていないと自動的に罰金が科せられるのだという。

 また、薬物検査を受けていない運転手が検問などに引っかかると、検査を受けた事を示す新しい免許証を提示するまで車両を差し押さえられる上に、90日間の免許停止処分を受けるという。ブラジルにはC~Eの範疇の運転手が約1千万人いる。
 ABToxでは、通常なら月に33万人程度が検査を受ける必要があるはずだが、期日までに検査を受けに来ず、早急に薬物検査を受ける必要がある運転手は100~150万人いると見ている。
 インフラ省は、国家交通審議会のサイトで検査の対象となるか否かを確認するよう勧めている。

★2021年4月15日《ブラジル》12日から改正道交法発効=違反点数による免停は段階的=免許や検査の有効期間も変更