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《ブラジル》JP放送局「ドイツはユダヤ人虐殺で発展」発言で大騒動に=ユダヤ系団体から相次ぐ批判浴びる

ベルナルジ氏(Twitter)

 Jovem Pan News (YouTube)のコメンテーターが16日、「ドイツは第2次世界大戦でユダヤ人を虐殺したことによって豊かになった」と発言し、大きな波紋を投げかけている。16、17日付現地紙、サイトが報じている。同名の親ボルソナロ路線の有名ラジオ局が、最近立ち上げたばかりのインターネットTV局(https://www.youtube.com/channel/UCP391YRAjSOdM_bwievgaZA)の番組だ。
 この発言は16日、同局のニュース専門番組「ジョルナル・ダ・マニャン」で、コメンテーターのジョゼ・カルロス・ベルナルジ氏が行ったものだ。
 ベルナルジ氏は女性キャスターのアマンダ・クライン氏との会話の中で、「ブラジル経済がドイツのように発展するにはどうすれば良いか」との質問に対し、「ユダヤ人を手当たり次第攻撃するだけさ」と答えた。さらに、「山ほどのユダヤ人を殺し、彼らがもっている経済力を手に入れれば豊かになれる。これはドイツが第2次大戦のときに実際にやったやり方だ」と続けた。
 この発言はその直後から大問題となり、SNS上などではこの発言に対する批判が相次いだ。批判の声は一般人からだけではなく、国内のユダヤ人団体も厳しい声明を発表している。
 民主主義のためのユダヤ人(JPD)は「ベルナルジ氏は嘘つきの修正主義者だ」と批判。ブラジル・イスラエル連合(Conib)はサンパウロ州イスラエル連盟(Fiesp)と連名で、「ジョーヴェン・パンでの対話はユダヤ人社会に驚愕と反感を引き起こした」と追及。パラナ州のホロコースト博物館も、「1933年から45年に惨殺されたユダヤ人は600万人」とし、事の重大さを改めて訴えている。

 また、リオ連邦大学社会学教授のミケル・ゲルマン氏も、「ホロコーストを大量虐殺として扱わず、政治と経済の問題にすりかえた」「2018年からこの国で顕著になった否定主義的発言で、歴史が何もわかっていないことを露呈した」と批判している。
 共演者のアマンダ氏は、「番組中はベルナルジ氏に何度もさえぎられたが、私はホロコーストを経済発展の理由にするなどの否定論に憤りを感じる」とツイッターで発表した。
 こうした反響に対し、ベルナルジ氏は「誤解されたようだ」として、謝罪の声明を出した。
 ベルナルジ氏は番組の冒頭で、ドイツのメルケル首相を「グローバリズム主義者」と批判し、「欧州諸国は法定アマゾンに関する主権に干渉している」とも語っていた。

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