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『魔女の宅急便』ポ語版を出版

ブラジル版魔女の宅急便表紙

ブラジル版魔女の宅急便表紙

 スタジオジブリでアニメ化された角野栄子(かどの・えいこ)さんの児童文学『魔女の宅急便』の翻訳本が、エスタソン・リベルダーデ出版社から「Entregas expressas da Kiki」として11月8日に出版された。
 翻訳は、ジャブチ賞を受賞したイラストレーターで絵本作家のルシア・ヒラツカさん。表紙と本文イラストは、50冊以上の本を共著者として出版して国内外で数多の賞を受賞したイラストレーターのダニエル・コンドウさんが手がける。
 魔女の宅急便は、新米魔女のキキが「ひとり立ち」をするために故郷を離れて宅配便をする成長物語。ブラジルだと宅配便業者は馴染みがないが、最近のフードデリバリーサービスに近いように思う。
 Uber eatsやiFood、Rappiなどのフードデリバリーは聖市内でも昼夜四六時中走っているが、たまにキキと同じくらいの子が自転車で宅配するのを見かける事もある。
 さすがにキキのように親元を離れるまではないだろうが、ブラジルは生活のため働き出す早さについてはキキの世界に近いようにオーリャ子は感じる。
 角野さんは1959年24歳の頃に夫と2年間滞伯し、その時の経験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家デビューするなど、ブラジルに縁ある作家でもある。
 この機会に、ぜひポ語版を子や孫にプレゼントしてみては?(https://estacaoliberdade.com.br/livraria/entregas-expressas-da-kiko)(天)