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《ブラジル》紙オムツや生理用品に減税措置=再生エネルギー生産関連品も

減税対象となった生理用品(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 経済省貿易協議所(Camex)通商管理協議所(Gecex)が18日、紙オムツや生理用品の輸入関税を12%から10%に引き下げる事を決めたと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 また、これらの製品を製造するための原材料に対する輸入関税も8%から7%に引き下げられる事になった。Gecexによると、今回の減税措置は、基礎的衛生用品の購入が困難だという人達の問題解決のための一助とするためだという。
 この日は、再生可能エネルギーの生産に使う品物についても減税を認めた。太陽光発電や風力発電は、歴史的な少雨で生じた水危機によってより深刻化した電力危機の影響を軽減し、環境保護にも役立つとして、注目が高まっている。
 対象商品の一つは太陽光発電用のパネルで、12%から6%に減税される。特定の種類のリチウム電池では18%が9%に、直流コンバーターでは14%が7%に、原子力発電用の炉の部品では14%が0%に、各々、減税される。

太陽光発電用のパネル(ShutterStock)

 経済省も、今回の減税措置は環境面での公約履行やエネルギー関連の生産コストを削減につながる上、クリーンエネルギーの生産とそれによって生産された商品は様々な分野や消費者を益するという声明を出した。減税に関する決定事項は近日中に連邦官報に掲載される予定だ。
 この日の会議では、新型コロナ対策に必要な医薬品や医療機器、個人衛生用品その他の消費財、全643項目に関する免税措置を2022年6月30日まで延長する事も承認された。
 また、観光省の要請により、帆船の輸入関税も免税扱いとなった。観光省はブラジルでの航海観光を奨励するために、これらの帆船を経済資産及び仕事用の道具としての使途拡大を考えている。帆船を使った仕事には、これらの船をチャーター便として使う船旅や釣りを楽しむ漁業観光などが考えられている。
 なお、16日付エスタード紙によると、電気料金高騰などで、太陽光発電用のパネルを設置する家屋が増えている。屋根や壁、庭に設置されたパネルによる発電量も、1月の4・7ギガワットが11月はじめには7・3ギガワットとなり、53%増えたという。