ブラジル南部パラナ州内を走る国道376号線で18日、ソファを運んでいたトラックの荷台の屋根に隠されていた1トン弱のコカインが押収されたと同日付G1サイトなどが報じた。
連邦道路警察(PRF)によると、コカインが押収されたのはマリアルヴァ市のガソリンスタンドで、運転手は警官が近づいてくるのを見て逃げたという。トラックは荷台の屋根が二重になっており、マリンガ市の消防隊の助けを借りてコンパートメントを開いてみたところ、何百にも小分けして梱包された大量のコカインが見つかった。
連邦警察の支援も得て押収したコカインは966・5キロあり、パラナ州内では史上最多の押収量となった。コカインはマンダグアリ市の連邦道路警察署に運ばれた後、マリンガ市の連邦警察署に送られる。
このトラックは同州西部のフォス・ド・イグアス方面から来ており、サンパウロやリオといった麻薬取引の中心地域に向かう途中だったと見られている。
18日は連邦警察と国税庁などが協力して国際的なコカイン密売組織解体のためのカルバリー作戦を行われており、サンパウロ、バイア、マット・グロッソ、サンタカタリーナ、パラナ、リオ・グランデ・ド・スルの各州で、家宅捜査などが行われた。
カルバリー作戦は今年1月に始まった捜査に基づくもので、サンパウロ州の連邦警察が全体を指揮した。この日は、28軒の家屋や複数の車(時価総額は60万レアル以上)などが差し押さえられた。また、国内外の個人、法人あわせて53人の銀行口座の情報開示も行われた。
同作戦は、スペインなど、欧州の警察も参加して行われた。