夫の殺害計画容疑で勾留中の元下議で歌手のフロルデリス被告の息子2人が24日、殺害容疑で有罪判決を受けた。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
23日からニテロイ刑法裁判所で行われていた審理の対象は、フロルデリス氏の実子のフラヴィオ・ドス・サントス・ロドリゲス被告と養子のルーカス・セーザル・ドス・サントス・ソウザ被告の二人で、実刑判決を受けた。
2人は2019年6月に発生した、フロルデリス被告の夫で聖職者だったアンデルソン・ド・カルモ氏殺害の実行犯として逮捕され、リオ検察局から起訴されていた。
なお、フロルデリス氏は成功したゴスペル歌手で、アンデルソン氏と共に福音派教会の責任者として活動していた。同夫婦は、実子と養子、合わせて50人以上の子供を育てていた。
フラヴィオ被告はアンデルソン氏にとっては継子にあたり、殺害実行、銃の違法所持、書類の違法使用などで33年2カ月の実刑判決を受けた。
ルーカス被告は銃の購入、ならびに殺害共犯で7年6カ月の実刑判決となった。同被告は捜査協力を行ったことで刑期の短縮が認められた。
判決はネアリス・ドス・サントス・アルセ判事がくだしたものだ。控訴は認められているが、ルーカス被告は判決結果を受け入れる意向だという。
今回の公判では、ルーカス被告が「銃の購入を頼まれた理由が自分の父親(養父)を殺すためだとは知らなかった」と語っており、フラヴィオ被告に関しても、「夫に浮気されて苦しんでいたフロルデリス氏を哀れに思い、アンデルソン氏を殺すことに決めた」と語っていた。
また、裁判で証言を行ったフロルデリス氏の娘のひとりのロベルタ氏は、フラヴィオ被告について、「最悪の人間だった」と批判している。
8月に下議を罷免され、直後に逮捕されたフロルデリス被告は現在もリオ西部のジェリシノー刑務所に勾留中。同容疑者の裁判の予定などはまだ決まっていない。
アンデルソン氏殺害に関しては、 フロルデリス被告と、養子を含む子供7人、孫1人、彼らの知人の軍警夫婦の計11人が起訴され、被告となっている。