日伯外交樹立126周年を記念して、サンパウロ市ジャパン・ハウス・サンパウロ(JHSP、エリック・クルッグ館長)は11月28日(日)9時半から、進行役の案内人らが日本移民や日本文化、日伯関係に所縁ある土地の歴史や文化などを紹介するオンライン配信イベント『日伯修好ウォーク(カミーニョス・ブラジル・ジャポン)』を開催する。在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)と在クリチバ日本国総領事館(濵田圭司総領事)の共催。JHSPの栗田クラウジオ運営・イベント・施設担当局長と在サンパウロ総領事館の池田泰久広報文化班領事が22日、告知のために来社した。
本イベントは昨年に続いて2回目。今年はサンパウロ市内2コースのほか、日本移民と縁の深いサンパウロ州サントス市、南マットグロッソ州カンポ・グランデ市、パラナ州クリチバ市の3都市が加わる。当日はJHSPの公式サイト上(www.japanhousesp.com.br/ )に設置される複数のチャンネルから各都市での散策の様子を視聴できる。うち、サンパウロ市内の2コースについては出演者がリアルタイムで実況中継しながらコースを巡る。各コースの概要は次のとおり(全てポ語)。
▼サンパウロ市
サンパウロ市内の1コースはリベルダーデ地区で、栗田運営局長が進行役を務める。TVグローボの連続ドラマなどで活躍する人気日系女優アナ・ヒカリさんも出演し、リベルダーデ日本広場から目抜き通りのガルボン・ブエノ街や文協ビルなどを歩いて訪ねながら、JHSPを目指す。
2つ目のコースはサンパウロ市セントロ界隈。タレントの山井ケンジさんと日系人インフルエンサー(発信力がある有名人)のスエレン・モリモトさんが、ブラス地区のサンパウロ州移民博物館や市営市場、ミエ・ニシ市営野球場などを車で巡りながらJHSPに向かう。
▼サントス市(サンパウロ州)
日本移民上陸の地であるサントス市では、サントス日本人会の中井貞夫会長と同イベント部・青年部のギリェルメ・ピキ部長が案内人として出演。二人がそれぞれの記憶や経験を振り返りながら、日本人会やコーヒー博物館など、街の歴史や日本移民と縁ある場所を紹介する。
▼クリチバ市(パラナ州)
元同市議の原ルイ氏と日系人インフルエンサーのラリッサ・オヤマさんが進行役。日系芸術家の作品が展示されている市内の日本公園から伯日文化科学研究所までを散策し、日本の影響を受けた同市の椎茸栽培や有名焼肉店などを紹介。10月に着任した濱田圭司クリチバ総領事も出演する。
▼カンポ・グランデ市(南麻州)
同市は美食(ガストロノミー)を中心に据えたコース。美食系インフルエンサーのフェルナンダ・リベイロ氏とカンポ・グランデ日伯文化体育協会のネルソン・アゲナ会長が出演する。同地郷土料理として有名な沖縄そばの歴史・伝統のほか、開拓先没者慰霊碑、ヴィスコンデ・デ・カイル学校、琉球國祭りの太鼓グループなどを紹介していく。
栗田局長と池田領事は「ブラジル日系社会の様々な側面や各地に埋もれた興味深いエピソードを多くの人に知ってもらえれば。リベルダーデ地区についても、日本移民のみならず様々な民族の歴史や文化がこの一角にあふれている。本イベントを通じ、同地区のさらなる活性化や日伯両国の絆がより深まる一助にもなれば大変嬉しい」と述べ、多くの視聴を呼び掛けた。