11月30日、バイク荷台に手錠でつながれた青年が、軍警が運転するバイクに引っ張られ、車の通りの多い車道を早足で駆けていく映像がネット上で拡散され、物議を醸した。この青年は18歳で、無免許でバイクに乗り、警察の制止を振り切って走った結果、救急車にぶつかり、麻薬を詰め込んだカバンと共に逮捕されたという。青年の逮捕は妥当なものと言えそうだが、手錠でつないだままで車道を走らせるとは。青年が転倒すれば大けがにつながっていた可能性があり、この行為は虐待行為として問題となった。この軍警は停職処分となったが、改めて警察のモラルが問われるところだ。
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11月30日にボルソナロ大統領が自由党(PL)に入党したことで、同党を離れる議員が生まれることが予想されており、同日夜にはタミー・ミランダ・サンパウロ市議が離党を発表した。タミー氏は人気ユーチューバーでもある歌手グレッチェンを母に持つことで知られ、本人もかつては女優だった性転換男性で、ボルソナロ一家の標的にもされてきた。男性ホルモンの影響で頭頂部が薄くなり、ひげも濃くなってきたことで、大統領次男のカルロス氏に似てきたと話題だったが、離党したところを見ると、本人にはありがたくなかったか。
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1日の話題を独占し、最高裁新判事への指名が承認されたアンドレ・メンドンサ氏。サバチーナ(口頭試問)の様子はテレビやネットでも報じられたが、人々の注目は質疑応答以上に、これまでのイメージより明らかに増えていた同氏の髪の量に集まり、「植毛したのか、かつらなのか」などのツイートが目立っていた。見た目の印象をあげたのも功を奏したか。