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東西南北

 2日夜、ルーラ元大統領がネット上の放送(ポッドキャスト)で国内最大の人気番組と呼ばれる「ポドパー」に出演し、話題となった。ファンキを好むような若者向けの番組にルーラ氏を呼ぶのは異例のこと。ルーラ氏はこの番組で、労働者党(PT)の現状やボルソナロ大統領への批判をざっくばらんに話した。ルーラ氏は今年9月にも、音楽配信サービス「スポティファイ」のポッドキャストで人気ラッパー、マノ・ブラウンの番組に出演。1日にスポティファイが発表したところによると、その回の同番組が今年のブラジル国内での同サービスのポッドキャストで最も聞かれたものになったという。2日のボルソナロ大統領のライブはルーラ氏の番組に食われ、ネット上の動きも止まった。今回のルーラ氏は、若者対策にかなり長けているようだ。
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 セルジオ・モロ氏は2日、ラジオ局「ジョーヴェン・パン・パラナ」の番組に出演。その中で、「ボルソナロ大統領は2019年11月にルーラ氏が釈放された際に喜んだ」と暴露した。モロ氏はこの2日前にも、ボルソナロ政権の内幕について語った手記を出版している。大統領選への出馬を有力視されはじめてからのモロ氏は、支持率が急上昇中だ。そのあおりで支持率を奪われ、人気下降中のボルソナロ氏にとって、モロ氏はかなりやっかいな存在になりそうだ。
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 2日のサッカーの全国選手権。現在12位のサンパウロはグレミオに0―3で完敗した。サンパウロはあと1勝すれば2部降格を免れるが、お預けとなり、もどかしいところ。サンパウロの次戦は週明け6日のジュヴェントゥーデ戦。ジュヴェントゥーデも現在14位で、降格の危機にあるだけに、負けられない。サバイバルをかけた過酷な争いになりそうだ。