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「日伯友好掛け橋協会」発足=来年の記念誌刊行めざし

ニッケイ新聞 2014年1月29日
左から市川、中沢、宮村さん

左から市川、中沢、宮村さん

戦後移住60周年記念誌編集委員会(中沢宏一編纂委員長)は昨年12月、記念誌と同名の『日伯友好掛け橋協会』に改名し再発足した。

会長に中沢氏、副会長には川合昭氏、宮村秀光が就任した。現在のメンバーは10人ほどだが、中沢会長は「二世にもどんどん入ってもらい、編集に携わってもらいたい」と語る。

手元にある費用は昨年の記念祭の残金、約1万5千レのみ。「これから企業や日本政府に寄付を呼びかけ、20万レを集めたい」(中沢氏)。今年6月の完成予定だったが、来年にずれ込む見通しだ。

「来年迎える『日伯修好通商航海条約120周年』にまで拡大した移民史にしたい」と中沢会長。日ポ両語、約400ページを予定する。

戦後史では、主に軍事政権時代に行われた日伯共同プロジェクトや、進出企業および日系企業に戦後移住者や日系人がどのように関わり、貢献してきたかを分野ごとに検証する予定。

NEC関係者らで懇談会

31日

 これから農業、造船、製鉄、通信など各分野の関係者を集めた懇談会を開き、「技術移転」について意見の吸い上げを行うという。

第1弾として、「通信事情の近代化」に関する懇談会が31日午後3時から、宮城県人会(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で開かれる。

同協会および元NECのエンジニア・宮村副会長と市川利雄さん、元・現役NEC関係者ら25人が、各人5分程度で体験談の発表を行う。

他のNEC関係者や関心のある人も参加可能。参加希望者は30日までに同県人会(11・3209・3265)に連絡すること。午後7時からは立食パーティーがある(参加費20レ)。

編集長をつとめる宮村さんは「通信分野をモデルにし、他の分野にも広げてまとめていくつもり。日本のものづくり精神がどう移転し、吸収されたかを明らかにしたい」と話している。