一般財団法人「海外産業人材育成協会」(AOTS)の中南米同窓会連盟( Federation of Latin American AOTS Alumni Societies (Felass) )の新会長に島袋栄喜氏(沖縄県・70歳)が就任したのを受け、11月10日に来社した。
同協会は、主に開発途上国の産業人材を対象とした研修及び専門家派遣等の技術協力を推進する人材育成機関として、1959年に設立された同会。現在、世界43カ国に同窓会組織を有する。
当地では70年代に活動が始まり、これまでに2千人以上の研修生を送出してきた。当初は品質・生産性向上技術の取得を主目的とした約1年間の研修事業だった。
現在では日本の経済産業省と連携し、その国の市場に関心を持つ日本企業を支援することも使命の一つという。
同協会は中南米ではブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、ベネズエラに拠点があるという。
島袋会長はAOTSのブラジル同窓会会長も兼任している。「今回の就任は周りで支えてくださった皆さんのおかげ。南米進出に興味がある企業を繋げ、中南米の経済向上になる双方にメリットがあるよう尽力したい」と意気込みを述べた。
同ブラジル同窓会の平井パウロ評議員会長(二世・76歳)は、「南米市場に関心を持つ日本企業は多い。これからも精力的に活動してほしい」と述べた。