トレンディ旅行社(関根いつ子代表)は「日系コロニアってどんなとこ!?」をテーマにした日帰りツアーを年明け1月15日(土)に開催する。サンパウロ市郊外モジ・ダス・クルーゼス市で最も歴史ある日系コロニア(入植地)のコクエイラ地区を訪ね、季節のフルーツの収穫体験や日本人陶芸家のアトリエ、歴史文化遺産に指定されているカザロン・デ・シャー(お茶屋敷)などを訪問する。
本ツアーを企画したトレンディー旅行社の関根代表は、「『日系コロニア』という言葉を聞いてもピンとこないという駐在員の方のお声をよく聞きます。今回は、サンパウロ市の生活だけでは接点を持ちにくい日系コロニアを訪問して、楽しいフルーツの収穫体験や日本人陶芸家のアトリエ、州指定の歴史遺産の見学などを通して、私自身も新たにブラジルや日本人移民の一端を学びたいと思っています」と説明する。
今回、最初に訪問するのは、サンパウロ市から車で約1時間の「中原農園」。到着後は朝食、昼食、午後のティータイムと、新鮮な野菜や果物を使ったおいしい料理が用意される。当日はイチゴ、ライチ、ミニトマトが旬を迎え、各自が収穫して量り売りで持ち帰りも可能。他にも農園内では、釣り堀での魚釣り、小さなプールなどもある。
中原農園は同市で最初に創設されたコクエイラ入植地にあり、同農園を運営している中原マルシアさんの義祖父(山口県出身)が、1940年に最初に入植した。
当初はトマト、ジャガイモ、葉野菜などを栽培し、義父がカキ、ビワ、グァバの生産を始め、現在は甘いミニトマト、ピタイア(ドラゴンフルーツ)、ライチ、柑橘類も加わり、同地の日系農家の顔となっている。観光農園は2014年から開始し、週末や祝日は各地から観光客が訪れる。
昼食後には陶芸家中谷哲昇さん夫婦のアトリエを訪れる。大阪府出身の中谷さんは1974年に移住、78年から同地にアトリエを構えた。原生林の中に登り窯やガス釜、家屋やガレージの柵など自分の手で生活の全てを一つずつ作り上げてきた。アトリエでは日常で使用できるおしゃれな作品も即売されている。
歴史文化遺産に指定されているお茶屋敷見学は、事情に詳しい中谷さんが案内する。1942年に日本人移民によって、曲線を活かした独自の手法で日本式に建てられた建造物。かつては茶葉の精製所だった。
帰路には地元で人気のチーズ専門店にも立ち寄り、朝から夕方まで盛りだくさんのツアーだ。
関根代表は「ブラジル社会で信用を得て、各分野で活躍してきた日系人の原点の一つが日系コロニアです。ぜひこの機会に、自然に囲まれた日系農家でのリフレッシュを兼ねて、日本移民史の一端に触れていただければと思います」とツアーへの思いを語った。
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